火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第46号
令和2年11月13日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 11月6日から13日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせしま
す。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 御岳(おたけ)火口では、断続的に噴火が発生している中で、爆発が35
回発生しました。灰白色の噴煙が、最高で火口縁上1800mまで上がり、
弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で火口から700mまで達しました
。

 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西4kmの集落で
、噴火に伴う降灰と鳴動が時々確認されています。

 夜間に高感度の監視カメラで火映を時々観測しました。
 
 御岳火口周辺を震源とする火山性地震は少ない状態で経過しました。火山
性微動は断続的に発生しました。
 
 諏訪之瀬島では長期にわたって噴火活動が続いています。今期間、火山活
動に大きな変化はみられませんが、やや活発な噴火活動となっています。今
後の火山情報に注意してください。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。