火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第35号
令和2年8月28日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 8月21日から28日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせしま
す。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 御岳(おたけ)火口では、時々噴火が発生している中で、21日から24
日にかけて爆発が9回発生しました。21日14時49分の爆発では、灰白
色の噴煙が火口縁上2000m以上まで上がりました。また、21日04時
52分に発生した爆発では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が御岳火口か
ら600mまで達しました。
 夜間に高感度の監視カメラで火映を時々観測しました。

 火山性地震は少ない状態で経過しました。火山性微動は時々発生しました
。
 
 GNSS連続観測では、島内の基線で2019年12月頃から、わずかな
伸びがみられています。
 
 諏訪之瀬島では長期にわたって噴火活動が続いています。火山活動に大き
な変化はみられませんが、今後の火山情報に注意してください。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、9月4日(金)16時頃に発表の予
定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。