火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第34号 令和2年8月21日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 8月14日から21日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせしま す。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 御岳(おたけ)火口では、18日以降、噴火が時々発生し、爆発が5回発 生しました。本日(21日)14時49分に発生した爆発では、灰白色の噴 煙が火口縁上2000m以上まで上がりました。また、本日04時52分に 発生した爆発では、弾道を描いて飛散する大きな噴石が御岳火口から600 mまで達しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西4kmの集落で 、これらの噴火に伴う降灰が確認されています。 また、期間を通して、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は18日以降、断 続的に発生しています。 GNSS連続観測では、島内の基線で2019年12月頃から、わずかな 伸びがみられています。 諏訪之瀬島では長期にわたって噴火活動が続いています。火山活動に大き な変化はみられませんが、今後の火山情報に注意してください。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、28日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。