火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第14号 令和2年7月3日16時00分 気象庁地震火山部 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 浅間山の山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火 砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 6月20日頃からみられている浅間山の西側での膨張を示すと考えられる 傾斜変動は、鈍化しつつも継続しています。また、6月20日以降、山体浅 部を震源とする火山性地震が増加しましたが、6月29日以降は少ない状態 で経過しています。火山性地震の回数は、昨日(2日)は6回、本日(3日 )15時までは2回(速報値)です。 監視カメラによる観測では、昨夜、白色の噴煙が一時的に火口縁上500 mまで上がりましたが、その後は火口縁上100m以下で推移しており、特 段の変化は認められていません。 浅間山では火山活動が高まっており、今後、山頂火口から概ね2km以内 に影響を及ぼす小噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き弾道を描いて飛散する大き な噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地 域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、4日(土)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。