火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第8号 令和2年6月27日16時00分 気象庁地震火山部 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 浅間山の山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火 砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 20日頃から、浅間山の西側での膨張を示すと考えられる傾斜変動が継続 しています。また、20日以降、山体浅部を震源とする火山性地震が増加し ています。火山性地震の回数は、26日は120回、本日(27日)15時 まで69回(速報値)です。 監視カメラによる観測では、白色の噴煙が火口縁上100メートル程度で 推移しており、特段の変化は認められていません。 本日(27日)実施した火山ガス観測では、火山ガス(二酸化硫黄)の放 出量は1日あたり700トン(前回6月25日、1000トン)と多い状態 でした。 浅間山では火山活動が高まっており、今後、山頂火口から概ね2km以内 に影響を及ぼす小噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き弾道を描いて飛散する大き な噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地 域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、28日(日)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。