火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第21号
令和2年5月22日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 5月15日から22日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせしま
す。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 御岳(おたけ)火口では、昨日(21日)爆発が2回発生し、噴煙が最高
で火口縁上900mまで上がりました。
 期間を通して、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は時々発生しまし
た。
 
 GNSS連続観測では、島内の基線で2019年12月頃からわずかな伸
びの変化がみられます。
 
 諏訪之瀬島では長期にわたって噴火活動が続いています。火山活動に大き
な変化は見られませんが、今後の火山の情報に留意してください。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、29日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。