火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第19号 令和2年5月8日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 5月1日から8日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島では、噴火活動が続いています。 御岳(おたけ)火口では、1日に爆発が2回発生し、噴煙が最高で火口縁 上1000mまで上がりました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は御岳火 口から400mまで達しました。2日以降はごく小規模な噴火が時々発生し ました。 また、夜間に高感度の監視カメラで火映を時々観測しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西4kmの集落で 、鳴動が時々確認されています。 火山性地震は少ない状態で経過しましたが、5日06時33分及び20時 43分の諏訪之瀬島付近を震源とする地震では、諏訪之瀬島でそれぞれ震度 1と震度2を観測しました。火山性微動は時々発生しました。 GNSS連続観測では、島内の基線で2019年12月頃からわずかな伸 びの変化がみられます。 諏訪之瀬島では長期にわたって噴火活動が続いています。火山活動に大き な変化は見られませんが、今後の火山の情報に留意してください。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、15日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。