火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第16号 令和2年4月17日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 4月10日から4月17日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせ します。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島では、噴火活動が続いています。 御岳(おたけ)火口では、15日に爆発が1回発生しました。また、ごく 小規模な噴火が時々発生しました。10日以降、灰白色の噴煙が最高で火口 縁上1000mまで上がりました。 期間を通して、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西4kmの集落で 、鳴動が時々確認されています。 火山性地震は少ない状態で経過しています。噴火に伴う火山性微動が時々 発生しました。 諏訪之瀬島では長期にわたって噴火活動が続いています。火山活動に大き な変化は見られませんが、今後の火山の情報に留意してください GNSS連続観測では、島内の基線で2019年12月頃からわずかな伸 びの変化がみられます。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、24日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。