火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第13号
令和2年3月27日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 3月19日から3月27日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせ
します。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 諏訪之瀬島では、噴火活動が続いています。
 
 御岳(おたけ)火口では、23日に爆発が1回発生しました。また、23
日から24日にかけて噴火が断続的に発生し、24日には灰白色の噴煙が最
高で火口縁上700mまで上がりました。期間を通じて、夜間に高感度の監
視カメラで火映を観測しました。
 
 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、同火口から南南西4kmの集落で
、3月23日から25日にかけて、時々鳴動が確認されています。
 
 火山性地震は少ない状態で経過していますが、25日及び26日には諏訪
之瀬島付近を震源とする地震が一時的に増加し、最大震度2を観測しました
。これらの地震活動の前後で火山活動に特段の変化は認められませんでした
。
 
 GNSS連続観測では、島内の基線で2019年12月頃からわずかな伸
びの変化がみられます。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、4月3日(金)16時頃に発表の予
定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。