火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第12号
令和2年3月19日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 3月13日から3月19日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせ
します。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 諏訪之瀬島では、噴火活動が続いています。
 
 御岳(おたけ)火口では、14日に噴火が発生し、火山灰を含む噴煙が最
高で火口縁上400mまで上がりました。期間を通じて、夜間に高感度の監
視カメラで火映を観測しました。
 
 火山性地震は少ない状態で経過していましたが、17日から18日にかけ
て諏訪之瀬島付近を震源とする地震が一時的に増加し、最大震度3を観測し
ました。これらの地震活動の前後で火山活動に特段の変化は認められません
でした。火山性微動も時々発生しました。
 
 GNSS連続観測では、島内の基線で2019年12月頃からわずかな伸
びの変化がみられます。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、27日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。