火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第16号
令和2年2月17日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 2月14日から17日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 新燃岳では、火口直下を震源とする火山性地震が、14日に多い状態とな
りました。火口直下の火山性地震は、2月1日21時頃から3日15時頃に
かけて多い状態になるなど、2019年11月以降、時々短期的な増加が認
められています。火山性微動は観測されていません。
 
 2月14日からの火口直下を震源とする火山性地震の回数は以下のとおり
です。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがありま
す。
 
            火山性地震
  2月14日       28回
    15日        6回
    16日        1回
    17日15時まで   3回
 
 監視カメラによる噴煙の状況や、傾斜計等による地殻変動のデータに特段
の変化は認められません。

2.防災上の警戒事項等
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕
流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概
ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、21日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。