火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第11号 令和2年2月3日16時15分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 新燃岳では2月1日21時頃から火山性地震が増加しており、噴火が発生 するおそれがあります。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 新燃岳では、噴火が発生するおそれがあります。 2月1日21時頃から火口直下を震源とする火山性地震が増加し多い状態 となっています。火山性微動は観測されていません。 1月31日からの火口直下を震源とする火山性地震の回数は以下のとおり です。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがありま す。 火山性地震 1月31日 6回 2月 1日 5回 2日 48回 3日15時まで 18回 監視カメラによる噴煙の状況や、傾斜計等の地殻変動観測データに特段の 変化は認められません。 新燃岳では、火山性地震が増加し、火山活動が高まった状態となっている ことから、今後の情報に留意してください。 2.防災上の警戒事項等 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕 流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概 ね2kmの範囲では警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、5日(水)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。