火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第4号
令和2年1月24日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 1月17日から24日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知らせしま
す。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 諏訪之瀬島では、今期間、噴火は観測されていません。

 御岳(おたけ)火口では、白色の噴煙が最高で火口縁上700mまで上が
り、曇に入りました。また、期間を通して、夜間に高感度の監視カメラで火
映を観測しました。
  
 21日に海上自衛隊第1航空群の協力により実施した上空からの観測では
、御岳火口で白色の噴煙が火口縁上約400mまで上がっていることを確認
しました。また、前回(2019年2月21日)の観測と比較して、火口の
形状に特段の変化は認められませんでした。
  
 本日(24日)09時31分と38分に、諏訪之瀬島付近を震源とする地
震が発生し、島内で震度1を観測しました。これらの地震の前後で一時的に
火山性地震が増加しました。火山性微動は時々発生しました。
  
 諏訪之瀬島では、長期間にわたり噴火を繰り返していることから、今後も
噴火が発生する可能性があります。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、31日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。