火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第53号
令和元年12月27日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 12月20日から12月27日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知
らせします。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 諏訪之瀬島では、活発な噴火活動が続いています。
 
 御岳火口では、噴火が時々発生し、灰色の噴煙が最高で火口縁上800m
まで上がり、雲に入りました。弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で御
岳火口から600mまで達しました。また、25日から26日にかけて爆発
が9回発生しました。爆発の発生は2019年8月5日以来です。

 25日04時50分に発生した諏訪之瀬島付近を震源とする地震により、
諏訪之瀬島で震度1を観測し、その後一時的に火山性地震が増加しました。

 期間を通して、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。

2.防災上の警戒事項等
 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大
きな噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、令和2年1月3日(金)16時頃に
発表の予定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。