火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第52号 令和元年12月20日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 12月13日から12月20日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知 らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 諏訪之瀬島では、今期間、噴火は観測されていません。 火山性地震は概ね少ない状態で経過しましたが、13日及び18日に一時 的に増加しました。18日16時26分及び18時16分の諏訪之瀬島付近 を震源とする地震では、諏訪之瀬島で震度1を観測しました。これらの地震 活動の前後で火山活動に特段の変化は認められませんでした。 12日に発生した火山性微動が期間を通して継続しています。 14日及び15日に実施した現地調査では、御岳(おたけ)火口周辺の地 熱域に特段の変化は認められませんでした。 御岳火口では、白色の噴煙が火口縁上1700mまで上がりました。また 、期間を通して、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、14日から15日にかけて同火口 から南南西4kmの集落で鳴動が確認されています。 諏訪之瀬島では、長期間にわたり噴火を繰り返していることから、今後も 噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、27日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。