火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第37号
令和元年12月16日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 12月13日から16日15時までの新燃岳の活動状況をお知らせします
。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 新燃岳では、11月17日から18日にかけて火口直下を震源とする火山
性地震が増加しましたが、その後は少ない状態で経過しています。火山性微
動は観測されていません。
 
 噴煙の状況や傾斜計の観測データに特段の変化は認められません。
 
 12月13日からの火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は
速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。
 
            火山性地震
 12月13日        3回
    14日        3回
    15日        3回
    16日15時まで   0回
 
 GNSS連続観測では、霧島山の深い場所でのマグマの蓄積を示すと考え
られる基線の伸びは2019年2月以降停滞しています。

2.防災上の警戒事項等
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕
流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概
ね2kmの範囲では警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。
 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(金)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。