火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第32号 令和元年10月4日16時30分 気象庁地震火山部 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警 戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 浅間山では、8月26日以降、噴火は発生していません。 9月14日以降、8月7日、25日の噴火前と同様に山体浅部を震源とす る低周波地震が減少した状態が続いていますが、やや高周波の地震は減少し 、また、火口周辺の微小な地震も減少しています。 噴煙の状況は、2日に一時的に白色噴煙が火口縁上800mまで上がりま したが、その他の日は概ね300m以下で推移しています。 以上のように8月の噴火前と類似した地震活動の状態はなくなりましたが 、今後も地震が増加する可能性はあり、小噴火の発生も考えられますので、 しばらくの間は火山活動の推移に注意する必要があります。 なお、深部からのマグマ上昇を示す山体深部を震源とする地震の増加や地 殻変動は観測されていないことから、中噴火が発生する可能性は低いと考え られます。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き弾道を描いて飛散する大き な噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地 域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、7日(月)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。