火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第30号 令和元年9月27日16時00分 気象庁地震火山部 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う大きな噴石や火砕流に警 戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 浅間山では、8月26日以降、噴火は発生していません。 9月14日以降、8月7日、25日の噴火前と同様に山体浅部を震源とす る低周波地震が減少し、やや高周波の地震が増加しています。また、火口周 辺の微小な地震が増加しています。山体浅部で不安定な状況が続いていると みられることから、再び小噴火が発生する可能性があるため、今後の火山活 動の推移に注意する必要があります。 なお、24日と26日に実施した火山ガス観測では、二酸化硫黄の放出量 はともに1日あたり100トン(前回19日60トン)とやや少ない状態で した。噴煙の状況は、白色噴煙が火口縁上概ね400m以下で推移していま す。また、深部からのマグマ上昇を示す山体深部を震源とする地震の増加や 地殻変動は観測されていないことから、中噴火が発生する可能性は低いと考 えられます。 2.防災上の警戒事項等 山頂火口から概ね2kmの範囲では、引き続き弾道を描いて飛散する大き な噴石や火砕流に警戒してください。地元自治体等の指示に従って危険な地 域には立ち入らないでください。 噴火時には、風下側では火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、30日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。