火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第76号 令和元年9月13日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 9月9日から9月13日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。 9日から観測されている山体膨張と考えられる地殻変動は、本日(13日) 15時現在も継続しています。多量の火山灰を噴出する噴火が発生する可能 性があります。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 桜島では、今期間、噴火は観測されていませんが、9日から観測されてい る山体膨張と考えられる地殻変動は、本日(13日)15時現在も継続して います。この膨張が一度に解消されるような噴火が発生すると、多量の火山 灰を噴出する可能性があります。 なお、2018年6月16日には、噴火直前に今回と同様の地殻変動が観 測され、噴煙が火口縁上4700mまで上がる噴火が発生しました(火砕流 は1.3km流下)。 今後発表する火山情報や降灰予報に留意してください。 南岳山頂火口では、夜間に高感度の監視カメラで火映を時々観測しました 。 火山性地震は少ない状態で経過しています。振幅の小さな火山性微動が発 生しました。 9月9日からの火山性地震、火山性微動、爆発の回数は以下のとおりです 。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 火山性地震 火山性微動 爆発 9月 9日 0回 0回 0回 10日 2回 0回 0回 11日 7回 1回 0回 12日 8回 0回 0回 13日15時まで 5回 0回 0回 2.防災上の警戒事項等 南岳山頂火口及び昭和火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るた め注意してください。 爆発に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあるため 注意してください。なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生 する可能性がありますので留意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(土)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。