火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報 第94号 令和元年9月2日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 中岳第一火口では、8月29日に発生した噴火が、本日(9月2日)15 時現在も継続しています。大きな噴石や火砕流、空振は観測されていません 。 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、やや多い状態で経過していますが、 本日実施した現地調査では、1日あたり800トンでした。 火山性微動の振幅は、一時的に大きくなるなど変動を繰り返しています。 孤立型微動及び火山性地震は引き続き多い状態で経過しています。 GNSS連続観測では、6月頃から停滞していた草千里を挟む基線は、わ ずかな伸びの傾向に変化した可能性があります。 このように、火山活動の高まった状態が続いています。 2.防災上の警戒事項等 中岳第一火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散す る大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。また、火山ガスに注意してください。 地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでください。 次の火山の状況に関する解説情報は、6日(金)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。