火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第15号
平成30年12月5日16時00分 気象庁地震火山部

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 焼岳では、12月4日20時頃から山頂の東2km付近で発生した地震は
減少しています。
 この地震活動は、火山活動との直接の関係はないとみています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 焼岳では、12月4日20時頃から山頂の東2km付近で海面下約3km
のやや深いところを震源とする地震活動が活発化していましたが、本日(5
日)に入り減少しています。
 やや振幅の大きな地震(南峰南東観測点の上下動で30μm/s以上)の
発生回数(速報値)は、4日19時から24時まで67回、5日0時から1
5時まで15回です。
 山頂付近の浅い場所(海面以上)で発生する低周波地震や火山性微動は観
測されておらず、また、地殻変動や噴煙の状況にも特段の変化はありません
。
 この地震活動は、火山活動との直接の関係はないとみています。

 なお、この地震活動に関して発表していた火山の状況に関する解説情報は
今回で終了します。

2.防災上の警戒事項等
 山頂付近では噴気や火山ガスの噴出に注意してください。
 登山する際はヘルメットを持参するなどの安全対策をしてください。

 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。