火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第14号 平成30年12月5日10時00分 気象庁地震火山部 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 焼岳では、昨日(4日)20時頃から山頂の東2km付近で地震活動が活 発化しています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 焼岳では、12月4日20時頃から山頂の東2km付近で海面下約3km のやや深いところを震源とする地震活動が活発化しており、現在も継続して います。 やや振幅の大きな地震(南峰南東観測点の上下動で30μm/s以上)の 発生回数(速報値)は、12月4日19時から24時まで67回、5日0時 から9時まで12回です。 今回の地震活動は山頂の東を震源としており、11月22日から活発化し た地震活動の場所(山頂の北西1kmから2kmを震源とする)とは異なり ます。 山頂付近の浅い場所で発生する低周波地震や火山性微動は観測されておら ず、また、地殻変動や噴煙の状況にも特段の変化はありません。 この地震に関連して浅部の火山活動の活発化を示す現象は認められていま せん。 2.防災上の警戒事項等 山頂付近では噴気や火山ガスの噴出に注意してください。 登山する際はヘルメットを持参するなどの安全対策をしてください。 次の火山の状況に関する解説情報は、5日(水)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。