火山名 焼岳 火山の状況に関する解説情報 第9号 平成30年11月28日16時00分 気象庁地震火山部 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 焼岳では、22日09時頃から山頂の北西1kmから2km付近を震源と する地震の多い状態が継続しています。 この地震に関連して、浅部の火山活動の活発化を示す現象は認められてい ません。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 焼岳では、22日09時頃から山頂の北西1kmから2km付近で海面下 約3kmのやや深いところを震源とする活発な地震活動が継続しています。 やや振幅の大きな地震(南峰南東観測点の上下動で30μm/s以上)は 、24日の約1200回をピークに、25日に約500回、26日に約13 0回、27日に66回と減少し、本日(28日)は15時までに40回とな っています。また、23日から27日までに高山市奥飛騨温泉郷栃尾で震度 1以上を観測した地震が46回(うち震度2が6回)、本日(28日)は1 5時までに同じく震度1を観測した地震が1回発生しています。 山頂付近の浅い場所で発生する低周波地震や火山性微動は観測されておら ず、また、地殻変動や噴煙の状況にも特段の変化はありません。 これらのことから、浅部の火山活動の活発化はみられていません。 2.防災上の警戒事項等 山頂付近では噴気や火山ガスの噴出に注意してください。 登山する際はヘルメットを持参するなどの安全対策をしてください。 次の火山の状況に関する解説情報は、29日(木)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。