火山名 諏訪之瀬島 火山の状況に関する解説情報 第19号 平成30年11月16日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 11月9日から11月16日15時までの諏訪之瀬島の活動状況をお知ら せします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 御岳(おたけ)火口では、噴火活動が続いています。 同火口では、爆発的噴火が4回発生しました。噴煙は最高で火口縁上20 00mまで上がり、弾道を描いて飛散する大きな噴石は最大で御岳火口から 700mまで達しました。諏訪之瀬島で噴煙が火口縁上2000m以上に上 がったのは、2018年4月4日(2000m)以来です。 期間を通して、夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しました。 十島村役場諏訪之瀬島出張所によると、15日に同火口から南南西4km の集落で降灰が確認されました。 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は1回観測しまし た。 諏訪之瀬島では、長期にわたり噴火を繰り返していることから、今後も噴 火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 御岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、22日(木)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。