火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第111号 平成30年8月26日09時10分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 新燃岳では、26日00時頃から火山性地震が増加していますが、警戒事 項に変更はありません。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 新燃岳では、本日(26日)00時頃から新燃岳火口直下を震源とする火 山性地震が増加しており、08時までに93回発生しました。火山性地震が 1日に90回以上発生したのは、2018年6月22日以来です。また、浅 い所を震源とする低周波地震が時々発生しています。昨日(25日)23時 58分に振幅の小さな継続時間の短い火山性微動が発生しました。 傾斜計の観測データに特段の変化は認められません。 噴煙の状況は天候不良のため不明です。 新燃岳では、小規模な噴火が発生するおそれがありますので、今後気象台 が発表する情報に留意してください。 24日からの火山性地震、火山性微動の回数(速報値)は以下のとおりで す。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります 。 火山性地震 火山性微動 24日 40回 0回 25日 47回 1回 26日00時から08時まで 93回 0回 2.防災上の警戒事項等 弾道を描いて飛散する大きな噴石が新燃岳火口から概ね2kmまで、火砕 流が概ね1kmまで達する可能性があります。そのため、新燃岳火口から概 ね2kmの範囲では警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流 されて降るおそれがあるため注意してください。 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。また、地元自治体 等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。 なお、今後の降灰状況次第では、降雨時に土石流が発生する可能性があり ますので留意してください。 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。