火山名 十勝岳 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第18号
平成30年7月13日16時00分 札幌管区気象台

**(見出し)**
<噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続>
 十勝岳では、7月2日以降、一時的な火山性地震の増加や火山性微動は観
測されていません。火口等の状況にも特段の異常は認められませんでした。
これらのことから、6月11日以降発表していた火山の状況に関する解説情
報(臨時)はこれで終了しますが、今後の火山活動の推移には注意が必要で
す。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 十勝岳では、5月29日以降、一時的な火山性地震の増加や継続時間の短
い火山性微動が観測されていましたが、7月2日以降観測されていません。
 11日から12日に実施した現地調査では、62-2火口や振子沢噴気孔
群の状況は6月に実施した現地調査と比較して変化はなく、火山活動がさら
に高まる様子は認められませんでした。

 十勝岳では、2006年以降の山体浅部の膨張が継続する中で、噴煙高の
高い状態、地熱域の拡大や温度上昇、地震の一時的な増加など、火山活動の
活発化を示唆する現象が観測されていますので、今後の火山活動の推移には
注意が必要です。

2.防災上の警戒事項等
 十勝岳では、2006年以降、火山活動の活発化を示唆する現象が観測さ
れていますので、今後の火山情報に注意してください。
 活火山であることから、火口内に影響する程度の噴出現象は突発的に発生
する可能性がありますので、地元自治体などの指示に従って火口付近などの
危険な地域には立ち入らないで下さい。


 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。