火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第32号 平成30年4月23日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 4月20日から4月23日15時までの口永良部島の活動状況をお知らせ します。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 新岳火口では、噴煙は白色で火口縁上500mまで上がりました。 火山性地震は概ねやや多い状態で経過しています。火山性微動は観測され ていません。 4月20日からの火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速 報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 4月20日 8回 21日 11回 22日 2回 23日15時まで 8回 地殻変動観測では、火山活動によると考えられる特段の変化は認められま せん。 2015年5月29日と同程度の噴火が発生する可能性は低いものの、2 017年10月以降火山性地震の活発化がみられること、噴煙量や火山ガス (二酸化硫黄)の放出量は、2014年8月の噴火前よりも多い状態で経過 していることから、引き続き噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 新岳火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石及び火砕流に警戒してください。また、新岳火口から西側の概ね2 kmの範囲では、火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけではなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 地元自治体等が行う立入規制等にも留意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、27日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。