火山名 薩摩硫黄島 火山の状況に関する解説情報 第15号
平成30年4月13日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 4月9日から4月13日15時までの薩摩硫黄島の活動状況をお知らせし
ます。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 硫黄岳山頂火口では、噴煙は白色で火口縁上600mまで上がりました。
同火口では、11日未明に高感度の監視カメラで火映を観測しました。高感
度の監視カメラでは、2月以降火映が時々観測されており、熱活動が高まっ
ていると考えられます。

 火山性地震は少ない状態で経過し、火山性微動は観測されていません。

 4月9日からの火山性地震及び火山性微動の回数は以下のとおりです。な
お、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

                 火山性地震   火山性微動
   4月 9日            8回      0回
     10日           10回      0回
     11日            9回      0回
     12日            7回      0回
     13日15時まで      10回      0回

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。また、火山ガスにも注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、16日(月)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。