火山名 薩摩硫黄島 火山の状況に関する解説情報 第11号
平成30年3月30日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 薩摩硫黄島では、22日に火山性地震が増加しましたが、23日以降は概
ね少ない状態で経過しています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 硫黄岳火口では、噴煙は白色で火口縁上1800mまで上がりました。同
火口では、27日と28日の夜間に高感度の監視カメラで火映を観測しまし
た。2月以降、火映が時々観測されており、熱活動が高まっていると考えら
れます。

 火山性地震は概ね少ない状態で経過し、火山性微動は観測されていません
。
 
 3月27日からの火山性地震及び火山性微動の回数は以下のとおりです。
なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

                 火山性地震   火山性微動
   3月27日           10回      0回
     28日           12回      0回
     29日           10回      0回
     30日15時まで       7回      0回

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお
それがあるため注意してください。また、火山ガスにも注意してください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、4月2日(月)16時頃に発表の予
定です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。