火山名 薩摩硫黄島 火山の状況に関する解説情報 第4号
平成30年3月21日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 薩摩硫黄島では、19日に火山性地震が増加しましたが、昨日(20日)
以降は減少しています。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 薩摩硫黄島では、振幅の小さな火山性地震が19日に93回発生し、多い
状態となりました。その後、火山性地震は減少しています。火山性微動は観
測されていません。

 3月17日からの火山性地震及び火山性微動の回数は以下のとおりです。
なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

                 火山性地震   火山性微動
   3月17日            8回      0回
     18日           11回      0回
     19日           93回      0回
     20日           15回      0回
     21日15時まで      10回      0回

 遠望観測では、本日(21日)、噴煙の状況は天候不良のため不明です。
高感度の監視カメラでは2月以降時々火映現象が観測されており、熱活動が
高まっていると考えられます。

 なお、現地調査については天候の回復を待って実施します。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 風下側では、降灰、風の影響を受ける小さな噴石及び火山ガスに注意して
ください。

 次の火山の状況に関する解説情報は、22日(木)16時頃に発表の予定
です。
 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。