火山名 阿蘇山 火山の状況に関する解説情報(臨時) 第12号 平成30年3月13日16時00分 福岡管区気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 本日(13日)に実施した現地調査の結果をお知らせします。 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日あたり800トンとやや少ない状 態でした。 阿蘇山では、孤立型微動の概ね多い状態が続いています。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 本日(13日)実施した現地調査では、中岳第一火口内に緑色の湯だまり を確認しました。土砂噴出は観測されていません。湯だまり表面の最高温度 は約59℃(前回観測時 2018年2月20日:約52℃)で、湯だまり 量は前回(2018年2月20日)から変化はありませんでした。火山ガス (二酸化硫黄)の放出量は1日あたり800トン(前回12日900トン) とやや少ない状態となっています。 阿蘇山では、孤立型微動の概ね多い状態が続いています。火山性地震は、 9日以降少なくなっています。 3月9日からの火山性地震の回数、孤立型微動の回数は以下のとおりです 。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 火山性地震 孤立型微動 3月 9日 32回 342回 10日 25回 290回 11日 23回 191回 12日 39回 284回 13日15時まで 15回 205回 火山性微動の振幅は、小さい状態で経過しています。 遠望観測では、本日、白色の噴煙が最高で火口縁上200mまで上がりま した。 GNSS連続観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。 2.防災上の警戒事項等 火口内で土砂や火山灰が噴出し、火口縁に影響を及ぼす可能性があります 。また、火口付近では火山ガスに注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(水)16時00分頃に発表 の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。