火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第33号 平成30年3月9日11時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 新燃岳の北西側へ流出する溶岩流を確認したとの連絡がありました。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 産業技術総合研究所によると、新燃岳では、本日(9日)10時10分頃 に火口の北西側へ流出する溶岩流を確認したとの連絡がありました。 詳細は、現在調査中です。 新燃岳では、さらに火山活動が高まる可能性があることから、今後の火山 情報に注意してください。 2.防災上の警戒事項等 弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね3kmまで、火砕流が概 ね2kmまで達する可能性があります。そのため、火口から概ね3kmの範 囲では警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降る おそれがあるため注意してください。 2011年と同様に爆発的噴火に伴う大きな空振による窓ガラスの破損の 可能性がありますので注意してください。 また、降灰が続いていることから降雨時の土石流にも注意してください。 火山ガス(二酸化硫黄)の放出量が、非常に多い状態となっていることか ら、風下側では流下する火山ガスに注意するとともに、地元自治体等が発表 する火山ガスの情報にも留意してください。