火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第28号
平成30年3月6日09時10分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 新燃岳では、活発な噴火活動が継続しています。新燃岳火口から概ね3k
mの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石、及び新燃岳火
口から概ね2kmの範囲では火砕流に警戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 新燃岳では、昨日(5日)21時頃から火山性微動の振幅が増大し、噴煙
量も増加しています。また、新たに火口内の西側付近からも噴煙が上がって
おり、噴煙の高さは最高で火口縁上1500mまで上がりました。夜間には
、火口内に留まる程度の大きな噴石の飛散を確認しました。
 火山性地震は多い状態が続いています。また、引き続き浅い場所を震源と
する低周波地震も発生しており、本日(6日)07時頃からは空振を伴う振
幅の大きな地震もみられます。
 火山性微動は1日から継続して発生しており、振幅も大きな状態が続いて
います。
 新燃岳では、引き続き火山活動が高まった状態が続いており、今後も同様
の噴火が発生する可能性がありますので、火山情報に注意してください。

2.防災上の警戒事項等
 弾道を描いて飛散する大きな噴石が火口から概ね3kmまで、火砕流が概
ね2kmまで達する可能性があります。そのため、火口から概ね3kmの範
囲では警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流されて降る
おそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振による窓ガラスの破損や降雨時の土石流にも
注意してください。
 地元自治体等が発表する火山ガスの情報にも留意してください。

 火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。