火山名 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺) 火山の状況に関する解説情 報 第13号 平成30年3月5日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 3月2日から3月5日15時までの硫黄山の活動状況をお知らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 硫黄山では、火山活動がやや高まった状態が続いています。 火山性地震は、多い状態が続いています。また、低周波地震が時々発生し ています。火山性微動は観測されていません。 3月2日からの火山性地震(ごく微小な地震を含む)の回数は以下のとお りです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあり ます。 火山性地震 ( )内はごく微小な地震 3月 2日 35回 (20回) 3日 43回 (28回) 4日 20回 (13回)内、低周波地震1回 5日15時まで 2回 ( 1回) 噴気は稜線上100mまで上がりました。 傾斜計の観測データに特段の変化は認められません。 GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線の伸びが 継続しています。このことから、霧島山の深い場所でマグマの蓄積が続いて いると考えられます。 2.防災上の警戒事項等 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて 飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、降灰及び風の影響を 受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、9日(金)16時頃に発表の予定で す。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。