火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第16号 平成30年2月26日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 2月23日から2月26日15時までの口永良部島の活動状況をお知らせ します。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 新岳火口では、噴煙は白色で火口縁上500mまで上がりました。 火山性地震は、概ねやや多い状態で経過しています。また、今月に入って から低周波地震が増加しています。火山性微動は観測されていません。 2月23日からの火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、地震回数 は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 2月23日 1回 24日 8回 25日 9回 26日15時まで 1回 地殻変動観測では、火山活動によると考えられる特段の変化は認められま せん。 2015年5月29日と同程度の噴火が発生する可能性は低いものの、2 017年10月以降火山性地震の活発化がみられること、噴煙量や火山ガス (二酸化硫黄)の放出量は、2014年8月の噴火前よりも多い状態で経過 していることから、引き続き噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけ ての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、3月2日(金)16時頃に発表の予 定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。