火山名 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺) 火山の状況に関する解説情 報 第8号 平成30年2月22日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 昨日(21日)から、本日(22日)15時までのえびの高原(硫黄山) の活動状況をお知らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 硫黄山では、火山活動がやや高まった状態が続いています。 19日から火山性地震が増加しており、21日からは振幅も大きくなって います。火山性微動は観測されていません。 噴気が稜線上200mまで上がりました。 21日からの火山性地震(ごく微小な地震を含む)の回数は以下のとおり です。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがありま す。 火山性地震 ( )内はごく微小な地震 2月21日 43回 (22回) 22日15時まで 33回 (16回) GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線の伸びが 継続しています。このことから、霧島山の深い場所でマグマの蓄積が続いて いると考えられます。 2.防災上の警戒事項等 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて 飛散する大きな噴石に警戒してください。風下側では、降灰及び風の影響を 受ける小さな噴石(火山れき)に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、23日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。