火山名 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺) 火山の状況に関する解説情 報(臨時) 第3号 平成30年2月16日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <噴火予報(噴火警戒レベル1、活火山であることに留意)が継続> 硫黄山では、15日に低周波地震が発生しました。今後の情報に注意して ください。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 硫黄山では、15日07時31分と11時52分に浅い所を震源とする振 幅の小さな低周波地震が発生しました。ごく微小な地震を含む火山性地震も 時々発生しています。火山性微動は観測されていません。 傾斜計の観測データに特段の変化は認められません。 GNSS連続観測では、2017年7月頃から霧島山を挟む基線の伸びが 継続しています。このことから、霧島山の深い場所でマグマの蓄積が続いて いると考えられます。 噴気は、15日に稜線上100mまで上がりました。 えびの高原(硫黄山)周辺では、活発な噴気活動や熱異常域の温度の高ま りが認められるなど、火山活動がやや高まっていますので、今後の情報に注 意してください。 2月13日からの火山性地震の回数は以下のとおりです。なお、回数は速 報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 火山性地震 2月13日 1回 14日 4回 15日 8回(低周波地震 2回含む) 16日15時まで 1回 明日(17日)、気象庁機動調査班(JMA-MOT)による現地調査を 実施します。 2.防災上の警戒事項等 硫黄山火口内の活発な噴気域及び熱異常域とその周辺の概ね100mの範 囲では噴気孔からの高温の土砂や噴気、熱水等の規模の小さな噴出現象に十 分注意してください。また、火山ガスにも注意が必要です。地元自治体等が 行う立入規制に従うとともに、火口周辺や噴気孔の近くには留まらないでく ださい。 次の火山の状況に関する解説情報は、17日(土)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。