火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第4号 平成30年1月15日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 1月12日から1月15日15時までの口永良部島の活動状況をお知らせ します。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 口永良部島では、火山性地震は概ね多い状態で経過しています。 火山性微動は観測されていません。 1月12日からの火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地震 回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 1月12日 16回 13日 20回 14日 9回 15日15時まで 6回 新岳火口では、噴煙は白色で火口縁上900mまで上がりました。 地殻変動観測では、火山活動によると考えられる特段の変化は認められま せん。 2015年5月29日と同程度の噴火が発生する可能性は低いものの、火 山性地震が増減を繰り返していること、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は 、2014年8月の噴火前よりもやや多い状態で経過していることから、引 き続き噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけ ての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降るお それがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、19日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。