火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第82号 平成29年10月16日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 10月13日から10月16日15時までの口永良部島の活動状況をお知 らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 口永良部島では、火山性地震が10月13日にやや多い状態でしたが、1 4日以降は少ない状態で経過しています。 火山性微動は観測されていません。 10月13日以降の火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地 震回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 10月13日 6回 14日 2回 15日 1回 16日15時まで 0回 新岳火口では、白色の噴煙が火口縁上100mまで上がりました。 GNSS連続観測では、火口を挟む基線で収縮が認められています。 2015年5月29日と同程度の噴火が発生する可能性は低いものの、火 山性地震が増加していたこと、及び噴煙量や火山ガス(二酸化硫黄)の放出 量は2014年8月の噴火前よりもやや多い状態で経過していることから、 引き続き噴火の可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけ ての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあ るため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、20日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。