火山名 霧島山(新燃岳) 火山の状況に関する解説情報 第17号
平成29年10月14日10時20分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 新燃岳では、活発な火山活動が続いています。 新燃岳火口から概ね2k
mの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警
戒してください。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 新燃岳では、本日(14日)08時23分頃に噴火が発生し、灰白色の噴
煙が火口縁上2300mまで上がり北東側へ流れました。この噴火に伴う噴
石は確認されませんでした。その後も噴火が継続し噴煙量も増加しています
。10時現在、灰色の噴煙が火口縁上2000mまで上がりました。
 火山性微動は、依然、消長を繰り返しながら継続しています。
 
 地殻変動観測では、新燃岳方向が隆起する傾斜変動は停滞しています。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石や火砕流に警戒してください。
 噴火時には、風下側で火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が風に流
されて降るおそれがあるため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。