火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第79号 平成29年10月6日16時10分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 10月2日から10月6日15時までの口永良部島の活動状況をお知らせ します。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 口永良部島では、火山性地震が10月1日から増加し概ね多い状態で経過 しています。また、やや振幅の大きな火山性地震も時々発生しています。 火山性微動は観測されていません。 10月2日以降の火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地震 回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 10月 2日 11回 3日 6回 4日 12回 5日 14回 6日15時まで 10回 噴煙は火口縁上500mまで上がりました。 GNSS連続観測では、火口に近い基線で収縮が認められています。 2015年5月29日と同程度の噴火が発生する可能性は低いものの、火 山性地震が増加していること、及び噴煙量や火山ガス(二酸化硫黄)の放出 量は2014年8月の噴火前よりもやや多い状態で経過していることから、 引き続き噴火の可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけ ての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあ るため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、10日(火)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。