火山名 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺) 火山の状況に関する解説情 報 第30号 平成29年7月10日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 7月7日から7月10日15時までの霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺 )の活動状況をお知らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 硫黄山周辺では、2015年12月頃に出現した熱異常域が次第に拡大し 、噴気の量が増加しています。こうした中で、4月25日から硫黄山南西観 測点の傾斜計で、硫黄山方向が隆起する傾斜変動が続いています。 監視カメラによる観測では、噴気が最高で稜線上30mまで上がりました 。 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていま せん。 7月7日からの火山性地震の発生回数は以下のとおりです。なお、回数は 速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 火山性地震 7月 7日 0回 8日 1回 9日 0回 10日15時まで 1回 硫黄山周辺の噴気活動の活発化は、過去にみられていた領域に限定されて いますが、硫黄山火口のごく浅いところでわずかな膨張が繰り返しみられて おり、火口周辺に火山灰を降らせる噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、小規模な噴火に警戒して ください。 次の火山の状況に関する解説情報は、14日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>