火山名 薩摩硫黄島 火山の状況に関する解説情報 第15号 平成29年2月13日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 2月10日から2月13日15時までの薩摩硫黄島の活動状況をお知らせ します。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 薩摩硫黄島では、噴火は観測されていません。 白色の噴煙は、最高で火口縁上200mまで上がりました。 10日と11日に実施した赤外熱映像装置による観測では、これまでに確 認されていた熱異常域に特段の変化はありませんでした。 火山性地震は少ない状態で経過しています。火山性微動は観測されていま せん。 2月10日以降の火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地震 回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 2月10日 2回 11日 3回 12日 5回 13日15時まで 0回 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。 火山性地震が1月3日からやや多い状態で経過していたことから、火口周 辺に影響を及ぼす小規模な噴火が発生する可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな 噴石に警戒してください。 風下側では降灰、風の影響を受ける小さな噴石及び火山ガスに注意してく ださい。 次の火山の状況に関する解説情報は、17日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>