火山名 薩摩硫黄島 火山の状況に関する解説情報 第6号
平成29年1月13日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>
 1月10日から1月13日15時までの薩摩硫黄島の活動状況をお知らせ
します。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 薩摩硫黄島では、噴火は観測されていません。

 火山性地震はやや多い状態で経過しています。火山性微動は観測されてい
ません。

 1月10日以降の火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地震
回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。

  1月10日       45回
    11日       37回
    12日       41回
    13日15時まで  24回

 12日に気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調査では、
火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり800トンでした。前回(
10日500トン)と同程度で、やや少ない状態でした。また、10日と1
1日に実施した赤外熱映像装置による観測では、前回(2016年7月5日
)と比べ熱異常域の拡大や高まりは認められませんでした。 

 白色の噴煙は、最高で火口縁上200mまで上がりました。

 地殻変動観測では、火山活動に伴う変化は認められません。

2.防災上の警戒事項等
 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな
噴石に警戒してください。
 風下側では降灰、風の影響を受ける小さな噴石及び火山ガスに注意してく
ださい。

  次の火山の状況に関する解説情報は、16日(月)16時頃に発表の予定
です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>