火山名 薩摩硫黄島 火山の状況に関する解説情報 第5号 平成29年1月10日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 1月6日から1月10日15時までの薩摩硫黄島の活動状況をお知らせし ます。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 薩摩硫黄島では、火山性地震の多い状態が継続しています。火山性微動は 観測されていません。 1月6日以降の火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地震回 数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 1月 6日 43回 7日 54回 8日 65回 9日 62回 10日15時まで 29回 本日(10日)、気象庁機動調査班(JMA-MOT)が実施した現地調 査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日あたり500トンでした 。前回(平成28年7月5日 500トン)と同様にやや少ない状態でした 。 遠望観測では、白色の噴煙が最高で火口縁上200mまで上がりました。 噴煙の状況に特段の変化はありません。 地殻変動観測では、火山活動に伴う変化は認められません。 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大きな 噴石に警戒してください。 風下側では降灰、風の影響を受ける小さな噴石及び火山ガスに注意してく ださい。 次の火山の状況に関する解説情報は、13日(金)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>