火山名 霧島山(えびの高原(硫黄山)周辺) 火山の状況に関する解説情 報 第7号 平成28年12月30日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 12月26日から12月30日15時までの霧島山(えびの高原(硫黄山 )周辺)の活動状況をお知らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 えびの高原(硫黄山)周辺では、火山性地震は少ない状態で経過していま す。火山性微動は観測されていません。 25日(期間外)に実施した現地調査では、これまで確認されていた硫黄 山の火口周辺で噴気の量がやや多くなっていることを確認しました。赤外熱 映像装置による観測では、噴気が上がっていた周辺で引き続き熱異常域が認 められました。 傾斜計等の地殻変動観測データに特段の変化は認められません。 遠望観測では、硫黄山の噴気が時々観測されており、28日には稜線上で 最高100mまで上がるなど、噴気活動が活発化しています。 12月26日からの火山性地震、火山性微動の発生状況は以下のとおりで す。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります 。 火山性地震 火山性微動 12月26日 1回 0回 27日 0回 0回 28日 0回 0回 29日 0回 0回 30日15時まで 3回 0回 2.防災上の警戒事項等 えびの高原の硫黄山から概ね1kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて 飛散する大きな噴石に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流 されて降るおそれがあるため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、平成29年1月6日(金)16時頃 に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>