火山名 浅間山 火山の状況に関する解説情報 第105号 平成28年12月30日16時00分 気象庁地震火山部 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続> 12月26日から12月30日15時までの浅間山の活動状況をお知らせ します。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 火山活動はやや活発な状態で経過しています。 今期間、噴煙の状況は、概ね500メートル以下で推移しています。夜間 に高感度カメラで、山頂火口の微弱な火映を観測しています。 28日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は1日 あたり900トン(前回:12月16日1000トン)とやや多い状態でし た。 2015年4月下旬頃から増加している山頂直下のごく浅いところを震源 とする体に感じない火山性地震は、今期間やや多い状態で経過しています。 火山性地震、火山性微動の発生回数は以下のとおりです(速報値を含む) 。 火山性地震 火山性微動 12月26日 17回 0回 27日 30回 0回 28日 46回 1回 29日 53回 0回 30日(15時まで) 26回 0回 山頂の南南西にある塩野山の傾斜計では、2016年以降は北上がりの緩 やかな変化がみられています。 2.防災上の警戒事項等 火口から概ね2キロメートルの範囲では弾道を描いて飛散する大きな噴石 に警戒してください。 登山者等は地元自治体等の指示に従って危険な地域には立ち入らないでく ださい。 また風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が遠方まで風に流されて降 るため注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、平成29年1月2日(月)16時頃 に発表の予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル2、火口周辺規制)が継続>