火山名 口永良部島 火山の状況に関する解説情報 第90号 平成28年10月31日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 10月28日から10月31日15時までの口永良部島の活動状況をお知 らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 口永良部島では、噴火は観測されていません。 遠望観測では、白色の噴煙が最高で火口縁上100mまで上がりました。 火山性地震は概ね少ない状態で経過し、火山性微動は観測されていません 。 10月28日以降の火山性地震の発生状況は以下のとおりです。なお、地 震回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあります。 10月28日 2回 29日 6回 30日 3回 31日15時まで 1回 地殻変動観測では、火山活動に伴う特段の変化は認められません。 2015年5月29日と同程度の噴火が発生する可能性は低くなっていま すが、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、2014年8月の噴火前よりも やや多い状態で経過していることから、引き続き噴火の可能性があります。 2.防災上の警戒事項等 新岳火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を描いて飛散する大 きな噴石及び火砕流に警戒してください。向江浜地区から新岳の南西にかけ ての火口から海岸までの範囲では、火砕流に警戒してください。 風下側では、火山灰だけでなく小さな噴石が風に流されて降るおそれがあ るため注意してください。降雨時には土石流の可能性があるため注意してく ださい。 次の火山の状況に関する解説情報は、11月4日(金)16時頃に発表の 予定です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>