火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第63号 平成28年9月9日16時00分 福岡管区気象台・鹿児島地方気象台 **(見出し)** <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続> 9月5日から9月9日15時までの桜島の活動状況をお知らせします。 **(本 文)** 1.火山活動の状況 昭和火口及び南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。 南岳直下及び桜島南西部付近を震源とする体に感じない程度の火山性地震 が、6日にやや増加しました。火山性微動は観測されていません。 5日に実施した現地調査では、火山ガス(二酸化硫黄)の放出量は、1日 あたり20トン(前回8月22日200トン)と少ない状態でした。 島内の傾斜計及び伸縮計では、山体の収縮を示すと考えられる変化が7日 より観測されていますが、その他のデータに特段の変化はみられていません 。 9月5日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のとお りです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあり ます。 火山性地震 火山性微動 爆発的噴火 9月 5日 0回 0回 0回 6日 29回 0回 0回 7日 0回 0回 0回 8日 0回 0回 0回 9日15時まで 0回 0回 0回 2.防災上の警戒事項等 昭和火口及び南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道を 描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ れて降るため注意してください。 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。 次の火山の状況に関する解説情報は、12日(月)16時頃に発表の予定 です。 なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。 <火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>