火山名 桜島 火山の状況に関する解説情報 第51号
平成28年7月29日16時00分  福岡管区気象台・鹿児島地方気象台

**(見出し)**
<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>
 7月25日から7月29日15時までの桜島の活動状況をお知らせします
。

**(本 文)**
1.火山活動の状況
 昭和火口では、26日00時02分に爆発的噴火が発生しました。弾道を
描いて飛散する大きな噴石は5合目(昭和火口より500から800m)ま
で達し、多量の噴煙が火口縁上5000mまで上がりました。桜島島内の西
側から南西側でやや多量の降灰が観測されたほか、鹿児島市から日置市にか
けての広い範囲で降灰を確認しました。

 南岳山頂火口では、噴火は観測されていません。

 火山性地震及び火山性微動は少ない状態で経過しました。

 7月25日からの火山性地震、火山性微動、爆発的噴火の回数は以下のと
おりです。なお、回数は速報値であり、精査の結果、後日変更することがあ
ります。

              火山性地震  火山性微動  爆発的噴火
   7月25日         0回     0回     0回
     26日        24回     4回     1回
     27日         3回     0回     0回
     28日         0回     0回     0回
     29日15時まで    1回     0回     0回

2.防災上の警戒事項等
 昭和火口および南岳山頂火口から概ね2kmの範囲では、噴火に伴う弾道
を描いて飛散する大きな噴石及び火砕流に警戒してください。
 風下側では火山灰だけでなく小さな噴石(火山れき)が遠方まで風に流さ
れて降るため注意してください。
 爆発的噴火に伴う大きな空振によって窓ガラスが割れるなどのおそれがあ
るため注意してください。また、降雨時には土石流に注意してください。

  次の火山の状況に関する解説情報は、8月1日(月)16時頃に発表の予
定です。
  なお、火山活動の状況に変化があった場合には、随時お知らせします。

<火口周辺警報(噴火警戒レベル3、入山規制)が継続>